SST(ソーシャルスキルトレーニング)について

2014年2月26日

自然学園では、
カリキュラムに
SSTの授業を導入しています。
また体験就労実習や
学校行事を通して
他者との関わりや
集団生活や
組織的に行動できるための
ルールやマナーが理解できること、
他者の状況を踏まえ
自分のペースを変えたり、
あわせたりする協調性を
身に着けるための
SSTのケーススタディーとして、
問題行動をビデオで見ながら確認し、
ロールプレイで体現するなど
般化を目標にした
ソーシャル・スキル・トレーニングを
日常の学校生活においても
導入しています。
体験就労などで
そのスキルが生かされて
実習先の企業でも
受け入れられる
ソーシャルスキルの獲得を
3年間の指導計画に組み入れています。
≪話題を選んだ上での話しかけ方の練習≫
会話を成立させ
持続させるための方法として、
他者との共通の話題の見つけ方について
考えてもらい、
講師が手本を見せたあとで、
生徒同士で練習をしました。
共通話題を見つけるコツは、
相手の話をいかに注意深く聴いて、
その中から
自分の関心事との共通性を
見つける努力をすることです。
その姿勢を保つ要領を
覚えた生徒同士が、
うまく話を続け
盛り上がっていく姿を
たびたび見ることができました。
一方、元々あまり話さない生徒や、
話が苦手な生徒同士は
会話が弾まず、
すべての生徒に
有効な方法を考える必要がある、
という課題も残りました。
≪適切な情報伝達の練習≫
報告・連絡・相談など、
社会でのコミュニケーションの
基本となる情報伝達について、
TPOに応じた
より適切な方法を考え、
実践練習をしました。
相手の目や顔を見て
コンタクトをとる要領や、
言葉づかいなどについても
説明した後に、
ロールプレイングゲーム方式で、
ある場面に応じた発言、
行動を選んでもらい、
実践してもらいました。
生徒の皆さんは熱心に参加し、
適切な方法を見つけることに
取り組んでいました。
この授業で得たものが蓄積され、
やがて実社会で
役立ってくれることを
心より願っています。
≪自己主張の練習≫
葛藤場面、緊張場面での
適切な主張の仕方の練習をしました。
まず葛藤とは何かを説明し、
生活の中での葛藤の例を
挙げていきました。
その後、生徒の
実際の経験ではないものの、
起こりうる葛藤・緊張場面を
いくつか例示し、
そのときの反応や発言における、
「相手が納得して自分の意見を
聴き入れてくれる伝え方」について考え、
発表し、皆で練習していきました。
相手の気持ちを受け入れた上での
自己主張(アサーション)は、
本来難しいものですが、
それが一番よいの方法であることを、
生徒たちは理解することができました。
以後回数を重ね、
徐々にスキルを向上させたいと思います。
      『高等部通信 おもいやり 第9号より』
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