アセスメントについて②

2012年3月13日

当然のことではありますが、
発達障害の診断名とその後の支援の在り方は直結しません。
大切なことは学級内での彼らを診断名でグループ分けすることではなく、
彼らの一人ひとりのつまずきを把握して、
彼らへの具体的な支援の在り方を検討し、
実際に支援を行っていくことです。
そのためには
通常学級に在籍する発達障害がある子どもたちの実態を把握して
そのつまずきからのニーズを具体的に分析することだと思います。
だからこそアセスメント(評価)が必要なのです。
その方法のひとつとしてK-ABCという心理・教育検査があります。
この検査は人の知的な特徴を
「同時処理」と「継次処理」の2つの側面から比較したものです。
その差違がディスクレパンシー(偏り)として
彼らの生き苦しさになり、
学習面、行動面のつまずきにつながってくるのです。
またWISCⅢは、
人の知的発達の状態を
「言語性」と「動作性」の二つの側面から把握しようとするもので、
その差違もディスクレパンシー(偏り)です。
この特徴を自然学園ではより具体的に
学習面と行動面の特徴として表わすために
普段からのかかわりの中で客観視した事項を
行動支援チェックリスト、
学習到達度チェックリストにまとめさせていただいています。
その支援リストを3か月ごとにチェックし、
その変化を比較し支援の効果を確認して、
個々の支援計画の作成に生かしています。
お預かりしたひとりひとりの生徒の実態を把握し
そのニーズを具体的に把握するには欠かせないアセスメントの材料になっているのです。
(次回へ続く)
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