大学部では後期試験の返却が済むと今年度の平常授業は終了し、残りの期間は特別時間割となりました。例年は卒業式に向けて準備や練習をしたり、企業研究を行ったりするのですが、今年はDIYに挑戦しました。『卒業制作』と銘打ち、卒業生も含めて協力して、何か形として残って教室で使えるようなものを作ろうということで、移動式の三段ラックを作ることにしました。材料は全て100円ショップで購入しました。

手先があまり器用ではない生徒もいますし、ノコギリやドライバーを使うのも初めてという生徒も多くいました。しかし、几帳面さを生かして図面通りに木材に線を引く者、力の必要なねじ回しでスピーディに作業を進める者等、それぞれ自分のできることや得意なことで作業に参加していました。ノコギリで木材を切るのはほぼ全員が初めてということで、交代で体験してもらいましたが、皆おっかなびっくりしながらも、一生懸命に手先を動かしていました。

底面にキャスターを付け、ニスを塗って完成。底面の見えない部分には、記念に全員の名前も入れました。慣れない木工の作業も生徒たちは楽しんだ様子で、自分たちの手で作った作品を見て、満足そうにしていました。これをきっかけに自分でもDIYやハンドクラフトに挑戦して余暇の幅が広がったり、作業訓練等にも生かしてくれたりすると良いなと思います。

大学部担任　大岡