11月17日（金）に高等部の芸術文化鑑賞会を実施しました。今年度は、上野にある「国立科学博物館」に行きました。例年、この芸術文化鑑賞会は「自分の力で目的地まで向かい、時間を守って到着する」というスキルを身につけるために、現地集合・現地解散を目標にしています。事前に、現地に到着するための計画を作成したり、事前に現地までのルートを確認するなど、入念に準備をしてから挑んでいます。

　当日はあいにくの雨となってしまいましたが、参加生徒全員が、無事に博物館前に集合することができました。館内では、事前に準備した班行動計画をもとに見学しました。広い館内を時間に合わせて行動することは、なかなか難しいことではありましたが、班のメンバーそれぞれで話し合い、休憩や昼食を取り、メンバー揃って指定された時間に退館することもできていました。

今回、自然学園以外にも多数の学校団体の利用者がいた中の行事となりました。集団や周囲の会話が苦手な生徒も多いかと思いますが、途中で離脱するような生徒もおらず、芸術文化鑑賞会を楽しんでもらえたように感じます。

今回の芸術文化鑑賞会で、初めてどこかへ一人で向かう経験や買い物をする経験をした生徒もいたかと思います。このような行事をきっかけに、普段の生活でもチャレンジし、ソーシャルスキルを身につけてもらえればと思います。また、班行動から自分のことだけでなく、周囲の友だちの様子を考え、とともに行動するという経験もしています。普段は味わえない状況から、実りある経験になってもらえていると幸いです。