バンブー教室:バンブーだより1月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-2(1)
2026年1月17日
2,発達障害のお子様の中学入試および高校入試状況
(1)特別支援教育を必要としている子どもたちの中学入試の現状
小学校の通常級で学んでいながらも発達障害傾向があり、特別支援教育を必要としている子どもたちは、8.8%に上ると言われています。凸凹の差が大きく、衝動性や多動性はあるものの、平均した知的レベルは高く、勉強はすべてが苦手とは言い難い子どもたちが多いということなのだと思います。まわりの子どもたちとの間でトラブルが多い子どもたちは、小学校の先生に特別支援学級を勧められがちです。また、小学校の人間関係やいじめなどが理由で不登校になっているような子どもたちは、同じ地域の中学校の進学をためらっているケースが少なくありません。
私立中学校のメリットは、比較的ご家庭での経済力に恵まれていて、一般的に言う育ちの良い子が多いので「のんびり型」のお子様が多く、中高一貫の私立中学校が多いところです。地域の学校や人間関係から離れて、「6年間一貫の競争原理が少ないのんびりした学校でじっくり苦手な勉強をやり直したいと考えている」、「自分に合った友だちを多く作りたいと考えている」と言った保護者のお話を聞くことがあります。また、新しいICT教育や充実した施設が魅力であるメリットも私立中学校にはあります。もちろん学校次第なのですが、いくつかの私立中学校の説明会や学校見学に参加していく中で、私立の中学入試を考えている人の数が多くなっている事実があります。
しかし、いざ中学入試になると、あまりにも勉強する範囲が広範囲にわたり、暗記しなければいけない項目も多く、すでにさじを投げている人たちも多いことでしょう。また、実際に過去3年ぐらいの過去問題を解いてみるとできない問題も多く、焦ってしまった人もいるでしょう。私立中学入試は、学校の偏差値や難易度に関係なく、小学校の指導要領に沿って広範囲から出題されるため、そこが凸凹のある子どもたちの大きな障壁になっている現状があります。
たとえば、発達のつまずきがある子どもたちの中には、LD(学習障害)傾向のお子様が多くいます。計算や推論などの困難さは、数のイメージや量の大きさ、重さなどの感覚が掴みにくいことからくる数処理、数概念的つまずきです。このつまずきから算数でも計算が複雑になると全く太刀打ちできなくなる人や、計算ができても文章題になると全く計算式に結び付くイメージが湧かない人、図形や立体、体積などの問題が全くできない人など凸凹があることによって様々な問題が生じてきます。
ですが、すべての算数の問題が解答出来ないわけではありません。たとえば濃度、分配算、つるかめ算、速さ、過不足算、旅人算、割合、平均等の小学校で習う基礎的な課題の計算式さえ暗記していれば、文章を読んで、対応する計算式に数字を当てはめていくことで容易に解法できる問題は多いのです。
ほとんどの中学校で最初の課題で出題される計算問題は、難易度の高くない学校であればそれほど複雑ではありません。記憶した基礎的な計算方法を用いて、適切な順番に従い計算を進めれば解答できる問題が多いのです。これらの問題は、練習量を増やせば得点として結びつけることができるでしょう。計算式が覚えられない人は、まず計算表を横に置きながら実践的に学習することで問題が解けるようになるでしょう。
同じことが国語でも言えるでしょう。文章題での物語文や説明文などの読解問題は、言語のワーキングメモリが弱いことで、どのように答えを記述したらよいのかわからない人が多いでしょう。でも慣用句やことわざ、故事成語、漢字の読み、敬語などは出題傾向に合わせて覚えてしまえば答えられる問題は多くあります。
このように自然学園バンブー教室では、今までの認知発達のつまずきに対応した学習指導を生かしながら、発達のつまずきがある子どもたちが得点できる問題を選定して優先的に学習し、効率的に得点できる受験指導を行っております。また、難易度が高くない学校程、過去問を分析することで出題傾向が絞られる入試問題が多くなります。毎年必ず出題される問題の中で自分自身の苦手な課題を消去しても、努力すれば解答できる問題は必ずあります。その問題にフォーカスして得点アップをめざす中学入試対策を個別学習コースで実施しています。さらに、夏期、冬期、春期講習では中学入試対策コースを設けています。
いよいよ今まで勉強して覚えたことを整理して、本番の入試で知識が出し入れできるようになるまで実力をつけていかなければいけません。また、毎年の合否を決める面接をいかに高い評価でクリアできるかは、直前の入念な準備次第です。どのような質問のされ方でも答えが導き出せるように類似問題の演習を積み重ねなければいけません。





