高等部:高等部通信1月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-3(1)
2026年1月7日
3、高等部の生徒の学力考査対策における学習法
(1)学力考査の結果と評定および単位認定の関連性
勉強に関しては特に自信がなくてかなりのコンプレックスを抱えている人もいるでしょう。勉強は本来、結果を人に評価され人と比較されるために身に付けるものではありません。自分のために行うものです。高校の課程では、単位認定が学年の進級や高校卒業の条件になっています。単位認定とは、卒業するために必要な履修教科の学習が規定通りに修得できたことが認定されることです。3年間以上の在籍の場合、74単位以上の認定数を得ることで高校卒業資格を得られます。ほとんどの全日制の高校の場合、学年毎に取得認定数が決められているので、出席が不足した場合は進級ができなくなります。そのための大きな基準が授業の出席日数と学力考査の結果であるわけです。
自然学園の在籍生の皆さんには、入学説明会や入学前ガイダンスでもお話しした通り、通信制高校の単位認定はレポートの課題の提出とスクーリングと言われる面接授業の出席が必修となっています。認定されている視聴覚学習を選択することでスクーリングの10分の6まで補うことは可能ですが、基本的には年に50から60時限(1時限を50分としています)のスクーリングの出席を満たせず、かつレポートの提出もできない場合は学力考査を受けられないという規定が設けられています。
現在の通信制高校はICT教育の実践で自宅のみならず遠方や海外でも動画配信やリモートでのスクーリングの受講が可能になりました。一方的な配信では講義内容を理解できない人や、人との関わりがある学校生活を希望している人は各地域に設けられている学習センターでのスクーリングも受講できます。そのため、私立が運営している「ICT」型か「通学」型の通信制高校が主流になっています。どちらのパターンも授業の受講がスクーリングに相当されます(細かい規定は各技能連携校及び学習センターで設けられています)。
高等学校は通信制高校であっても74単位以上の修得、通算3年以上の修学、通算30単位時間以上の特別活動の修得が卒業の条件とされています。特別活動とはホームルーム、文化祭、体育祭、サマーキャンプ、スキー教室、修学旅行、芸術文化鑑賞会などの学校行事、入学式、卒業式などの儀式的行事、クラブ活動等のことです。そして前期学力考査、後期学力考査の結果を踏まえて単位認定および卒業認定が行われます。
学力考査の内容は、レポート課題に準じて日頃の授業で説明している内容や演習課題から出題されます。授業で理解したことが、レポートや学力考査でも表現できる力として定着しているかが授業のコンセプトになります。そのため、授業内容を理解できている人は必ず解答できる出題となっています。また、認知の偏り、文字を目で追うことに苦手さを感じている人や、書くことに苦手さを感じている人などに配慮した設題を心がけています。自然学園の学力考査はわかったことが「できる」に結び付く、努力したことが得点に反映する設題を提示できるように各教科の先生が心掛けているのです。
評価に関しては教科によって異なりますが、一人ひとりのつまずきごとに合理的配慮のうえで提示した試験内容の得点が基礎となり5段階の基準で決定します。ここに、当然レポートの提出状況、レポートの得点と授業の出席状況及び授業態度が評価に加わります。授業の出席日数は全日制高校と違い、各教科における授業時間数の3分の1の欠課時数で足切りすることはありませんが、通信制高校に定められたスクーリングの出席日数の下限(50~60時限)を満たすことは単位認定の条件になります。





