中学部:中学部通信卒業記念号 学園長ブログ~可能性のとびら~-10
2026年3月30日
10,終わりに
3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
自然学園中学部はフリースクールです。平成28年(2016年)、教育機会確保法と言う法律が成立し、義務教育課程にあたる小学生、中学生の児童・生徒で学校に行けない、学校に行かないなどの不登校を経験している児童・生徒に普通教育の機会を保障する法律が成立しました。その結果、現在のフリースクールは、公立の中学校で、登校できない一人ひとりに合った教育環境や課題を求めている人たちのための新しい学びの場として法律で認められるようになりました。行政の指導で、小学校や中学校の校長先生はフリースクールに通う生徒の状況を確認し、学習指導要領において出席を認めるように通達されています。
これは、現在の教育現場における大きな問題の一つでもある不登校の生徒を念頭に置いて成立した法律です。不登校生徒の低年齢化と90日以上欠席している長期の不登校生徒が不登校生徒の半数近くを示している現状があり、不登校を経験している生徒には、特別支援教育の対象となる発達障害傾向の人たちが少なくないことも注目されています。学校に行けない児童・生徒の中には、発達障害がある児童・生徒がいて通常級にも特別支援学級にも居場所がない子どもたちが多くなっています。この法律が成立してからは、不登校を経験している児童・生徒に対して家庭やフリースクールなど、学校教育法に規定した公教育以外の教育機関での学びを国や教育委員会が認め、学校長が中心となってフリースクールや家庭との連携のもと彼らを支えていくことが義務付けられた点にあります。
自然学園中学部の生徒の皆さんは、その法律に準じて彼らの将来を見据えた進路に向かって学びを進め、自己の自立の実現のために自然学園中学部で学ぶ選択をしてくれました。そして自然学園高等部を進学先に選んでくれました。3年生の皆さんにも、待ちかねた春が訪れました。まだ少し早いですが、自然学園中学部に一足早い満開の桜が咲きました。中学部で学んだクラスでの人間関係は、ソーシャルスキルとして高等部での企業実習に結び付き、将来の社会参加の大きな力となるでしょう。
自然学園学園長 小林 浩





