高等部:高等部通信3月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-9

2026年3月18日

9、おわりに

高校3年生に次いで、高校1、2年生の後期学力考査が終了しました。結果を出した生徒は、自分自身にとって大きな自信になることでしょう。皆さん一人ひとりが頑張り、進級を決めています。高等部3年生は、今までビジネスマナーなどで学んだソーシャルスキルを生かす時がきました。社会に出てからの成功を心から祈っています。

先日、高等部1、2年生を対象とした「進路体験学習会」を開催しました。自然学園の卒業生に、わざわざ仕事が忙しい中、企業に参加のお願いをして、この「進路体験学習会」への出席許可を頂きました。出席を認めていただいた企業の皆さん方と卒業生の皆さん方に深くお礼を言いたいと思います。私は、「進路体験学習会」の開催にあたり、始めの30分間時間を頂き、自然学園から企業に就職して現在働いている卒業生の皆さん方の業務の現状や、働くうえでどんなスキルが必要とされるか、また、仕事を選ぶときに考えなければいけないことなどをお話しさせていただきました。

自分の好きなことや興味のあることを仕事にしたい人が多いと思います。しかし、その前にまずは、自分にできることを仕事として考えた方が良いという話をさせていただきました。できることは無理なくそのスキルを向上することが可能であり、与えられた業務をこなすことで周りからも評価してもらうことが容易です。人は誰でも承認欲求があり、褒められたり認めてもらったりすることがやりがいになり、さらなる努力をすることで今以上に自分のスキルを上げることができるようになります。

逆に、自分の趣味や興味があるだけで仕事を選択してしまうと、適性に合わない業務に苦しむことになります。適性に合わないことはうまくできなくて当たり前です。そのことで悩むことすら時間の無駄です。苦手なことを無理して続けることでストレスにもなります。そのような状況では、褒められることより怒られることや注意されることの方が多くなります。誰でも自分の行動や業務を指摘されれば、自分自身を否定されたと思い、悩み苦しみ、自己否定に走ってしまうのが人間です。このようなことを続けることで、そのことをごまかしてしまうようになることが一番いけないことです。報告を偽ったり隠蔽したりすることは、社会人として最もやってはいけないことです。しかし、先述したようなストレスから心が歪んでしまうと、人は自分をかばうようになって行くのです。このような間違った行動が人格障害や他者への攻撃性に繋がることは珍しくないことなのです。

定着できる職場を選択するためには、自分のできることを業務にできる職場を探すことです。そのために必要なことは、なるべく多くの経験をすることです。自分でできると思っていたことも、実際に業務として経験してみるとうまくできないこともあると思います。もう一つは、自分の適性や特性を理解してくれる職場を探すことです。理解してくれたうえで皆さんの可能性を評価してくれる企業に出会うことがこれからの人生をどれだけ豊かに生きていけるかを決めることに繋がると言っても過言ではないでしょう。

今回の進路体験学習を通して以上のようなことを考えるきっかけになってくれればうれしい限りです。

自然学園学園長 小林浩

 

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