バンブー教室:バンブーだより3月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-2
2026年4月1日
2,新学期に慌てないための準備「小1プロブレム」「中1ギャップ」などの現象について
新小1になる皆さん、新中1になる皆さんをはじめ新たな学年に進級する皆さん、進級おめでとうございます。突然ですが、皆さんは「小1プロブレム」「中1ギャップ」と呼ばれている現象をご存じですか。「中1ギャップ」と言う言葉は聞きなれてきましたが、「小1プロブレム」と言う言葉は最近、耳にするようになりました。
「小1プロブレム」とは、小学校に入学した子どもたちが幼稚園、保育園との違いに適応できず、精神的に不安になり、集団行動がうまくできない状態や授業を静かに受けられない状態が継続する現象を指しています。「小1プロブレム」が起こる主な原因のひとつに生活の中心が遊びから勉強に変化し、勉強を中心とした定められた時間割に沿って行動することを求められることが挙げられます。また、小学校に入学すると親から学習成果を求められるようになり、その結果、子どもは学習にプレッシャーやストレスを感じるようになることが挙げられています。
「中1ギャップ」とは、小学校から中学校へ進学した際に、環境や学習内容の変化に適応できず、不登校やいじめなどの問題が起こる現象です。具体的には「集団が大きくなり、人間関係が複雑になる」「定期試験の結果が重要視されるようになり負担が増える」「学級担任制から教科担任制に変わる」といった様々な変化を要因としています。小学校から高等学校の各学年で中1が一番、不登校の多い学年であると言う統計が出ています。そして、同じようなことは高校入学時にも起こっており、そのことを「高1クライシス」と言います。
「高1クライシス」は、高校進学後の環境の変化に適応できず、それが不登校や退学に繋がってしまう現象で高校1年次に集中しています。高校では学力レベルが近い同級生に囲まれるため、周囲と自分を比べた時に得意分野だと思っていた部分が、実はそこまで秀でた部分ではないという現実に気づいて、自信を喪失することなどが原因とされています。
このことを認知発達に凸凹があり、ASDの傾向があるお子様に当てはめて考えてみると、初めての場所や慣れない環境、人間関係には適応しにくく、コミュニケーションの苦手さや人間関係の構築することの苦手さがあるので余計に不安や緊張が強くなるでしょう。通常級に在籍しているような知的な遅れが目立たないASDのお子様は、ADHDの特徴や(S)LDの特徴が目立っているお子様ほど入学した4月、5月でつまずいてしまうリスクが高いと思います。小学校の学校生活では、黒板に担任の先生が明日の持ち物を記入するので、書き写す力がないと連絡帳を白紙で持ち帰ることになってしまいます。授業においてもひらがなやカタカナが上手く形取れず、マス目からはみ出してしまい、筆記するのに非常に時間がかかってしまうお子様もいます。
また、教科書に書かれている図やイラストに目を落としながら説明を聞いて理解を深めていく授業のスタイルでは、うまく先生の話を聞くことができないお子様も相当数いるでしょう。授業がわからなければADHDの特性である「不注意性」「多動性」が表に出てきてしまい、落ち着きのない動きとして衝動的に表出されてしまうでしょう。小さい時に経験した怒られたイメージは、学年を超えても忘れることがなく「自信の無さ」「投げやりな態度」「無気力」を生み出し、不登校など問題行動に結び付きます。
中学校の学校生活では、多くの学校で「学力考査」の試験範囲に対応する教科者ワークの課題を提出することが義務づけられています。さらに、一部の教科では板書したノートを提出しなければならないこともあるでしょう。ゆえに、読む、書くに困難さがある生徒は、どうしても宿題の提出が難しくなってしまい、人によっては試験の結果以上の重い負担を背負うことになるでしょう。
高校での学校生活においては、学力レベルが近い同級生と同じ集団で生活するため、今まで目立たなかった自分の苦手な部分が表に出てくるようになり、コミュニケーション力や社会性のつまずきが露呈しやすい環境に置かれることで精神的に追い込まれ、学力的にもまわりとの差を感じてしまう状況が起こりやすくなります。特に、通級を利用していた特別支援を必要としている生徒ほどギャップを感じてしまうことでしょう。
発達障害(発達神経症)の傾向があるお子様は集中力が続かず、落ち着きがないため座学での学習が苦手です。先生の話も落ち着いて聞くことができず、授業がわからなくなりがちです。特に読む、書くが苦手なお子様は勉強が大きな負担になります。このことが不登校に結びつくことも珍しくありません。学習を苦手としているお子様にとって、読む、書く、聞く、話す、計算、推論など日常生活においても不可欠ないずれかの能力の習得に困難さを生じていることで、授業を受けることや決められた学習課題を消化することができないのです。
バンブー教室では、一人ひとりのお子様に対してのアセスメントを重視して、一人ひとりの学習ニーズをふまえた学習支援を計画的に実施していることを特徴の一つと考えています。新学期に勉強の苦手さから不登校のきっかけを作らないためには、早い段階での学習の基礎を育む準備が必要です。3月26日からの春期講習をぜひ受講してください。





