中学部:中学部通信卒業記念号 学園長ブログ~可能性のとびら~-7

2026年3月26日

7,愛着と思春期の関係

思春期とは、「自分ってなんだろう」「将来どうやって生きていこう」「自分らしさって何」と悩む時期であり、共同体の中で自分の居場所を見つけることで、自分の選んだ価値を信じ、それに対して貢献しようとする忠誠といわれる力が育つことを早め、アイデンティティの確立が獲得できる時期と言われています。愛着関係がうまくいかず成長した、発達につまずきがある子どもたちの思春期、青年期の特色としては以下のことが挙げられます。

①学校やクラスに自分の居場所が感じられない

②まわりの子とくらべてできないことが多く自分自身に自信がない

③承認欲求から間違った自己主張の出し方が身についてしまい、まわりから問題の多い生徒だとレッテルを張られている。

④人間関係のトラブルが多い

⑤先生や大人に対して反抗的な言動をとってしまうことがある

⑥自分の価値基準に縛られて相手の考え方を受け入れられない

⑦自分の気持ちを的確に相手に伝えられない

⑧クラスでは話すことすらもできない

⑨自分の間違えを認められず、謝罪することができず他者に対して批判的である

⑩自分の偏った興味や趣味を他者と共有して楽しむことができない

⑪プライドが高く相手に知らないことを聞いたり、教えを乞うたりすることができない

⑫自分より絶えず下のレベルの子と比較して自分の劣等感から逃避しようとしている

上記のような特色は、自分を受け入れられず、アイデンティティの混乱が生じ、自我の確立が遅れるため、社会に対する不安が強く自立が遅れることで、発達の遅れが2次的障害にむすびつく理由として考えられています。発達の歪みが不登校や引きこもり、ニートなど社会参加を拒絶する行動になって表れることもあるとされています。

結論としては、学校や職場など共同体の中で自分の居場所を見つけることが社会で自立できる力につながります。そのためできるだけ多くの社会的な経験や体験をさせていくことが重要になります。家庭生活でも学校でも自分でできることは自分の力で実践させ、自分自身に責任をもたせ、自分のことは自分の意志で決定させることが社会に出るために必要なことであると考えます。それには、保護者はその決定を見守り支えていくことに徹することが発達の歪みからくる自立の遅れを修正する力になります。

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